午前0時にキスして



「知らないクセに」

「聞いてたよ、ちょっと耳を疑ったけどな。このまま自然消滅させるのか、確かめた上で続けるのかは、お前次第だ」

那智さんは、そう言うと、ため息を吐き私の頭をポンっと叩くと空になったグラスを片付け始めた。

どうする凪?

このまま合わずに別れる?
それとも、ちゃんと話した上で続ける?
それとも...
知らない顔をして結婚する?

突然過ぎて、何もわからないよ。

《あと少し》

.....え?



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