悪魔ニ花束ヲ

何の躊躇もなく灰原は重みのある木の扉を開け、カランと高い音を鳴らせたベルに現実に引き戻された。


「いらっしゃいませ、ん、あれ」


出迎えてくれたのは、相も変わらず良い男ぶりを発揮する人。白地のシャツが眩しい。あたしがこの間のお礼をいうために口を開く瞬間、久城さんは衝撃の言葉を落とした。


「千景?珍しいな」



知り合いでしたか!

< 88 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop