強引男子のイジワルで甘い独占欲


そう言いながら、あれ?っと疑問に思う。
別に眞木が私をどう思っていようと関係ない。
今言ったのは私の本音だ。

本音なら、眞木が私を好きだろうが都合のいい雨よけだと思っていようがどっちだっていいハズじゃない。
一度好きだとは言われたけど、心変わりする事だってあるし、第一告白された時眞木は今まで通りでいいって言ってたんだから関係は友達だ。

そう望んだのは私なんだから、例え眞木が私をもう好きじゃなくたっていいハズなのに。

――なんでこんなにもイライラしているんだろう。

好きだって言ったくせに。女扱いしてくれてない。
そんな不満を持つなんて、まるで私が眞木に特別扱いして欲しい大事にして欲しいって言ってるようなもんじゃない。

まるで、眞木を好きみたいじゃない。

突然気づかされた自分の気持ち。
一過性のモノなのか真実なのかは分からないけれど、とりあえず眞木が私を適当に扱う事に不満を持っているのは本当で。

告白されてキスまでされたのだから気になってしまうのは当たり前なのかもしれないけれど、それにしたって単純すぎると自分自身にため息をつく。

大きなため息をついた後、もやもやしている頭が嫌で切り替えたくて、座った状態でデスクに頭をゴツンと打ちつけた。
その奇行のせいか、小谷先輩はそれっきり話しかけてこなかったからよかったけど。



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