強引男子のイジワルで甘い独占欲

「眞木は友達も少なそうだし、気兼ねなく話せるからって理由でたまにお昼一緒してるだけで、深い意味はないですよ。
眞木は多分、私に対して性別はどうでもいいと思ってますし」

眞木は本当に私に対して女だとかそういう意識をしていないと思うし、私だって慎司との事があってまだ時間が経っていないから眞木に対してそんな感じではない。
つまり、ふたりとも恋愛感情なんて皆無に近い。

ただ一緒にいるのが楽しいからそうしているだけで、そこに名前をつけるとすれば同僚だとかそういうモノになるんだと思う。

学生時代にわずかにいた男友達に似た感じだ。
その時は、友達だと思っていたのにふたりきりになった途端に迫られた事もあってダメになってしまったけれど。

引っぱたいたら、友情に性欲が勝ってって内容の釈明と謝罪をされたけれど、一度ある事は二度三度あるだろうと思ってもう絶交だと縁を切ってしまった。
それからもそれを教訓に男友達は意識して作ってこなかったけれど、眞木は違う。

眞木がもし強い性欲の持ち主だったとしても、あれだけモテれば適度に解消できてそうだから急に襲い掛かってくる事もなさそうだから。
噂を聞く限り草食っぽいけれど、その辺に関しては見てるだけじゃ分からないし、いくら眞木と言えど口に出して直接聞くわけにもいかないから想像するしかないけど。

私に迫ってくるほど女に不自由していないのは明白だ。