電波的マイダーリン!
あの時。
あの、一番苦しかった時。
傍に居てくれたカイトが、どれだけ心強かったか。
ねぇ、カイト。
君は、知っているのかな。
あたしはカイトの繋いでいる手を、キュッと、握り締める。
「…あの時、カイトが居てくれて、ホントに嬉しかった…」
すごく。
すごくすごく、嬉しかったよ。
下唇を噛み締めるあたしの頭を、カイトが優しく撫でた。
その手に、腕に抱き締められていた時間は、とても幸せな時間だった。
何もかもを忘れられる、一番安心できる場所だった。
たったの三日間。
二人で過ごしたあの部屋には、きっともう、足を踏み入れることはないだろう。
さようなら、三日間の部屋。
君の空間に守られていた二人の時間は、きっと永遠だよ。
トラブル双子と、花梨と瑞希、そしてカイトと来た遊園地に着く頃には、時刻は午前6時を回っていた。
冬だから、太陽が顔を出すのにはまだまだ早い。
けれど、もう朝が来てしまったのか、と、あたしはなんとなく、焦る。
カイトと居れる時間は、あと少ししかない。