私がここに居る理由
冷たいベンチに、低い気温。
あれから何時間たったのだろうか。
突然誰かに揺さぶられて私は目を覚ました。
『おいっ……‼︎
起きろ……風邪引くぞ…‼︎ 』
聞き覚えのない声がする方に顔を向けると黒髪の綺麗な顔をした男がいた。
こんな時間に、しかも公園に人がいるはずがない。
まさか幽霊⁉︎
いや、まて…足はある…。
とりあえず…
「……どどどっどちら様でっせか⁉︎」
ぁぁあ…
バカだ。
なぜこんなところで噛むのだ‼︎
「……」
どうすんだよっ!
なんか相手黙っちゃったじゃん!
まさか…!
実は幽霊で私を殺そうとしてるのではないか⁉︎
呪いか⁉︎ 呪いなのだな⁉︎
「呪わないで…下さっ…くしゅん!」
「呪い?
バカかお前…」