儚空--クライソラ--【完】

さようなら【仁Side*】

「 あー!きんちょーするぅ。 」

鳴海が夢の病室の前で騒ぐ。

夢の病室は四人で一部屋で、夢は一番右の奥だった。


「鳴海が緊張してどうするんだよ。
じゃあ、いっせーのでで「 ハッピーバースデー」って言うんだぞ。わかったか? 」



サプライズでお祝いする予定だ。


ケーキの代わりに小さなチョコドーナツを用意した。



「 分かってるよー!」



そして、病室を開け、夢の前に行く。



夢が鳴海を見たときに、夢がすごく驚いていた。



夢は下を向き、悲しそうに唇を噛み締めている。

いっせーので。

俺は口パクで鳴海と顔を見合わせる。



「 ハッピーバースデー‼︎」


夢の16歳の誕生日。




生まれてきてくれてありがとう。





夢、愛してる。









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