まだ見ぬ明日へ〜to unseen tomorrow〜
その時、おじいちゃんは泣いてた。

最初で最後のおじいちゃんの涙だった。

おじいちゃんは、私との思い出をゆっくりゆっくり語るから、私も泣きそうになった。

なんとなくこれが最後になりそうで帰りたくなかった。

でも、また会えるって、治るって無理矢理思いこませて帰った。

またね♪って。

おじいちゃんは、顔背けながら手をあげて応えてくれた。
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