まんまと罠に、ハマりまして
「翼!」


声をかけられて。


「え、圭くん?」
「ちょうど近くで打ち合わせだったから、待ってた」
「あ、そう、なんだ」
「つっても。いま来たとこだけど」


私は必然的に。


「行こっか」
「…うん」


圭くんと行く事になってしまった。


「なに食べる?」
「うーん…。圭くんは?」
「でた。それ」
「え?」
「変わんねーなー。質問に質問返すとこ」


ビルの15階。
その窓から。


「えー?そうかな?」
「そうだよ。結局いつも俺が食べたい物になんの」
「そうだった?」
「そうだから」


課長が見ていた事に、気づかないまま…。


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