まんまと罠に、ハマりまして
「…えっ?」
「来週からだって。すごいじゃない!」
「……はぁ」


こういうのを。


「青天の霹靂ってやつね」


センパイは言ったけれど。

突然の、本社勤務。
配属先は広報部。

私にとっては、


『なんてことにーーーーー!!』


全く、そうは思えず。

なぜ、どうして?
どうして、なぜ!?

その言葉だけが。
頭の中で、リピートしていた。

そう。
あの辞令がおりた瞬間から。

私の至福の時間(トキ)は、終わりを告げた。

ずっと続いていくと信じていた幸せは。
たった2年という、短い月日だった。
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