まんまと罠に、ハマりまして
「でも。やっぱり全てを手に入れられなかったのは、課長もただ優しいだけじゃなかったって事だね」


課長はどのタイミングで全ての事を知ったのか。


「まぁ、どっちにしても、ゆきのさんとは別れを決意してたみたいだけど」
「ん…」


"それ"を知ることがなければ。
今頃、ふたりは元通りだったのかもしれない。
ゆきのさんからそれを聞かされて。
やっぱりそう思ってしまった。

後悔はない、言ったのは。
きっと"それ"を、知ってしまったから…。

気持ちを切り換える。

その選択しか、課長にはなくなってしまったということなんだろう。




< 321 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop