まんまと罠に、ハマりまして
「3ヶ月経っても変わらないし」
「や、あの、えっと…」
「だから。まずいなと思った」
「え?」
「ちょっと、焦った。このままじゃダメだろうって」
「課長?」


いつの間に完成させたのか。
出来上がっていたのは、チキンのクリームパスタ。
やはり、慣れた手つきでお皿に盛り付けながら。


「いつまでも。渡来の中には入り込めないだろうって」


また。
ドキッとするような事を、口にした。
しかも、さらりと。


「よし、出来た。食おうか」
「え?あ、はいっ」


歳の差=経験の差、なんだろうか。
いや。
イケメンならではの、差なのか。
さすが、扱いに慣れているのがよく分かる。
しかも。


「!美味しい!」


ちゃちゃっと…と言ったパスタも、凄く美味しくて。


「クリーム系、大丈夫だった?」
「大好きです!」
「そっか。良かった」


私が作った(盛り付けた?)サラダを、旨い、と、口に運んでくれて。
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