×ルームメイトの内緒話×


俺はあの日の放課後、"あいつ"から話を聞いたとき、一瞬で作戦を立てられた。


このチャンスを物にしなければ、もう彼女の隣に行く機会はないと思った。


この作戦が成功すれば……ようやく俺も、人並みに誰かを好きになれると思った。




「それで……頼めるか?」


「……いいんですか?
 俺は梓ちゃんを奪うかもしれないのに」


「……アズは俺をルームメイトとしてしか見てねェよ。
 それにもう……決めたんだ」



……貴方は馬鹿だ、紺さん。




「……アズを、頼む」



貴方は俺の気持ちに気づいてた。


俺でもまだこの時知らなかった気持ちを知っていた。


なのに……なんで俺に言ったんだよ。

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