×ルームメイトの内緒話×
薄々気づいてた。
俺、梓ちゃんを普通の女の子として見れねェ。
だからもう……特別な関係になってしまえば、洸を……思い出にできるんじゃないかと考えた。
それを実行するには、これ以上ないチャンス。
梓ちゃんがいつも目で追いかけてる男が、海外へ行ってしまう。
これはチャンスなんだ……そう自分に言い聞かせた。
そんな作戦を狂わせたのは、俺の行動。
自分でも気がつかないうちに、走り出していた。
目指すは、桜花学園……その学園祭の喫茶店。
「梓ちゃんッ!!!!」
彼がフランスへ発つその日、俺は梓ちゃんの下へ走っていた。