×ルームメイトの内緒話×
そこには布団にうつぶせになって、枕に顔をうずめる梓の姿。
俺が入ったというのに微動だにしない。
「……どしたの」
らしくない、低い声。
俺は特に考えなしに枕元に座った。
「……学校行かないで就職しようかなぁ」
俺が何も答えないでいたら、またくぐもったそんな呟きが聞こえた。
「ほら、体力には自信あるからさ……とりあえずアルバイトでも何でもして。
就職なんてどうやったらできるのかわかんないけど……ともだちに高校受験してない子もいるし、」
「ば……っ、何言ってんの!?」
そんなのダメに決まってる。
高校は絶対行かないとだめだ。
将来の為とかでもあるけれど、何より梓の為。