【完】こいつ、俺のだから。




「いやー、腹くくってバッサリ切ってやったよ。これがあたしの本気さ」



ふふんとドヤを顔をしてみせると、




――バッコーン!!!



「あいた!!」




「バッカもーーーーん!!!!」




頭を何かで叩かれた挙句、なぜか波平さんのような罵声が聞こえてきた。



って、え!?


ちょ、ちょっと待って。



なんで光ハリセンなんて持ってんの!?


スクールバッグから出てきたよね?なんで!?




「あんたバカでしょ!?今どき失恋で髪切るなんて昭和か!大正か!明治か!縄文か!?」



「……へ、平成です」



平静を装いながら平成と答えたが(あ、ギャグできた)、ちょっとビックリだぞ仁菜ちゃんは。



てか、明治から一気に縄文に飛んだな。




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