【完】こいつ、俺のだから。
けどどうやら、神は俺の味方じゃなかったみたいだ。
俺は1年だけでなく、2年も中原と同じクラスになった。
まじかよ。またあいつが嬉しそうに話してるとこを、嫌でも聞かなきゃなんねぇのか。
そう思ってたけど……。
あいつは最近、戸田って奴の話をしなくなった。
あんまり笑わなくなった。
様子がおかしいと思ってたときだった。
それはちょうど、今年の夏休み直後。
運悪く教師に捕まって、雑用を頼まれてた俺。
10月にある文化祭の冊子を、まとめてくれだとか。
ひとり、文句を言いながらもそれを終わらせた俺は、放課後遅くに教室に戻った。
夏だから、外はまだ明るい。
明かりのついてない教室のドアに手をかけたとき、中から人の声がした。