無口なアオくん







あたしは、鞄からお弁当箱をそっと取り出す





周りが机を動かしくっつけて



ガタガタとうるさくなる




あたしは気づかれないように小さく深呼吸をした




よし




見渡して、3人の女の子達が机をくっつけて座ろうとしているのが見える




3人とも女の子らしくてふわふわしてて、かわいくて優しそう




あたしは机に出したお弁当箱を掴んで




「…あの、一緒にお弁当食べてもいいかな?」





彼女たちの方へ向かい、言った




言った





「………」




3人は、



ぽかん、としたまま



何も答えてくれなくて




ああ、あたしなんか変な言い方だったかな



それとも変な動きとか、変な感じだったかな



やっぱり、仲良くもないのにいきなりこんなことおかしかったかな




そんな考えが



瞬間に頭の中をぐるぐるかけ巡って




恥ずかしい



早くこの場から立ち去りたい




誰か助けて





「いいよ」



かわいく笑って



天使みたいだった



あたしを救ってくれた彼女は





「ね?みんな」



「う、うん!」



「可愛い子からそんなこと言われて、びっくりしちゃった!」



「そ!そんなことないよ…」




かわいいのは3人だった



3人とも天使だった




よかった、あたし



間違ってなかった




嬉しくて



本当に嬉しくて



机をくっつけて



高校で初めて、女の子と楽しく話しながら




お弁当を食べた







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