引き籠もりの双子の姉を救った俺。
「でも、こうして由紀と過ごして…
俺はたった一ヶ月の間だけど、
変われたと思う」
美穂が今、
あぁして頑張ってるのは、
由紀のおかげだとつくづく思う。
「だから、顔上げて」
俺は、取り出しやすいようにポッケに
忍ばせておいたアレを、こっそり開封して…
値札も千切れたか確認すると…。
「あ…」
由紀はひんやりとした感触に
身体を震わせた。
「広樹くん…これ…」
俺を見上げて、目を見開く。
「ネックレス…!」
ハートのチャームがついた、ネックレス。
放課後デートの後日、
買っておいたんだ。
クリスマスプレゼントにするため。