あなたまでの距離
週末に会えなかったら、平日に会った。


朝は同じ時間に出勤するようになった。


どちらかと言うと、物怖じせず、言いたいことを言う私。


でも、彼といるときは、自分でも笑っちゃうくらい乙女で、いつも、ずっとドキドキしてた。



彼の優しい眼差しで見つめられると、いつも、心臓が破裂しそうだった。



何度、身体を重ねても、いつも初めてのように、緊張した。


そんな私の緊張をほぐすように、彼はいつもじっくり愛撫してくれた。



身体中にキスをして、じっくり、ゆっくり、前戯をしてくれた。 



彼を受け入れると、何とも言えない、艶っぽい瞳で、私を見つめ、名前を呼んでくれる。


それに私の身体は更に反応して、更なる快感が押し寄せる。


こんな幸せな時間は、後にも先にも、経験したことがなかった。





「沙耶…愛してる…」




そう言ってくれたのは、初めてキスをしてから、半年経った頃だった。
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