紙ヒコーキ~思いを飛ばせて~
「今日の思いを飛ばすんだよ」

「…また…やるのか?」

先生の眉間に皺が寄る。
「やらなきゃ…私が…」

──壊れちゃう
誰も助けてくれないなら
自分で…自分を守らなきゃ…──

「えいっ!」

私が紙ヒコーキを投げると、先生が焦り出す。

「じゃっ…俺、もう行くな!」

「うん…バイバイ」

バタン

何で急に焦ったんだろう?

でもそれよりも…。

「また…一人になっちゃった…」

寂しいな…。

果てが無いか有るか分からない、広い空…。

手を伸ばせば…。

掴めそうなのに…

掴めない…。
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