ヘタレ王子と子猫
「あれ……。」
「……。」
「なんか真顔で近づいてこない?」
「は!だから余計なことするなって…」
ガシャンッ
学園とここを遮るフェンスが衝動で揺れた
「き、きみは…」
「は…?」
ブラウンの髪をしたこのナルシストは確かにこっちをみている
自分しか興味がなさそうなナルシストは確かに私をみている
「な…なんでございますの…」
いかん。お嬢様語がうつったようだ
「女神だ」
「は!!?」