first love~世界で一番素敵な初恋~


「聞いてたよ。
あいつらの『何とか言いなさいよ。』の所から。」


そんなはっきり覚えてたんだ…………


「え、ちょっと待って。
それって、ほとんど最初からじゃない!」


あの時言った言葉、曖昧にしか覚えてないけど、まさか本人に聞かれてるなんて思わなかったから思ってることを全部言った。


「唯那は『話を聞いてたら、あなた達が興味あるのって西園寺じゃなくてその後ろにある肩書きだけじゃない。』言ってたな。」


「………………」


西園寺はあの時に言った私の言葉を言い方までも再現する。


「何でそんなに細かく覚えてるの?」


「俺、記憶力がいいからな。」


本人が居る前であんなことを言ってたと思うと恥ずかしい。


「…………………」


「これでまた一つ俺のことを知れたんじゃねぇか?」


「………………」


本当にこの人は恥ずかしいことをサラッと言うんだから。


「でも、そんな前から居たんだったらもっと早く出て来てくれてもよかったのに。」


そうしてくれたらあんな恥ずかしいこと聞かれなくて済んだのに。


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