first love~世界で一番素敵な初恋~


俺の目の前に居る唯那は化粧をして髪の毛を軽く巻いていた。
今まで唯那はコンテスト以外でお洒落をひたことがなかったからこんな唯那は見たことがない。


服装も女らしい白色ワンピースを着ていて正直俺の好み。


ま、唯那のクローゼットにある服は俺好みのブランドの店にあった服を全て一着ずつ買い占めたから当たり前だが。
まさかここまで着こなすとは思っていなかった



髪型も、普段の唯那は髪を下ろしているだけだし、テニス部の時は高い位置のおだんごをしていたが、髪の毛を巻いた唯那を見るのは初めてだった。


「ちょっと、西園寺。ぼーっとしてどうしたの?熱でもあるの?」


唯那は、俺のすぐ隣に来て左手を俺の額に当てて右手を自分の額に当てて熱を計る。


「熱なんかねぇから。」


俺は、唯那の手を払いのけると唯那に顔を見られないように窓から外を見る。


「ちょっと、どうしたの?」


唯那に声を掛けられるが、俺は顔が真っ赤で振り向くことが出来なかった。


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