first love~世界で一番素敵な初恋~


俺は次の日になるまで、唯那と結婚することを信じて疑わなかった。
このままずっと一緒に居れると思っていた。


だが、人生というものは上手くはいかず、朝になると昨日の幸せからは一変して俺は地獄に一気に突き落とされた。


唯那にプロポーズをした次の日。俺はいつも通り幼稚舎へ向かった。
だが、そこには唯那の姿はなく先生からは唯那が幼稚舎を辞めたと聞かされた。


俺は居ても経っても居られず、すぐに執事を呼び、幼稚舎を休んで唯那の家へと向かった。


でも遅かった…………



唯那の家には鍵が掛かっていて、門の前には”新規入居者募集中”の張り紙があった。


執事の話によると、唯那の父親の会社が重要取引先の倒産の影響を受けて倒産したと聞かされた。


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