first love~世界で一番素敵な初恋~


唯那が居なくなると知っていれば、俺は親に頼んででも唯那の会社が倒産しないように援助するよう頼んだだろう。


でも、唯那は俺に頼らず、俺の前から居なくなった。


唯那の性格はよく知ってる。
唯那は正義感が強く、他人を頼ろうとしない。
だから俺には何も言わなかったのだろう。


だが、唯那が俺の前から居なくなったからといって俺は唯那との約束を諦めるつもりなどなかった。


この時、唯那が居なくなる前に指輪を渡したことを唯一の救いだと思った。
これで、何があっても唯那をお嫁さんにすることが出来る。



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