first love~世界で一番素敵な初恋~


その日1日はずっと西園寺と居たから話し掛けられることも、私から話す事もなかったけど、放課後、生徒会長をしている西園寺は私をテニス部の更衣室間で連れてくると、ジャージの場所を伝えてから生徒会室へと向かった。


やっと一人になれた………


そう思った直後、背後に誰かの視線を感じた。


振り向くと、そこには5人の女の子が居た。


彼女達はお嬢様というよりも私の前の学校に居た気の強そうな女の子達に似ている。


化粧も濃いし、きっとあんな感じなんだろうな……なんて思っていると


「ちょっと、あんた。顔貸してくれない?」


腕を引っ張られて人気の少ない所に連れて行かれると壁に思いっきり突き飛ばされて座り込む。


この光景、前にもあったような気がする。


確か前の高校でテニス部に入部した時も、レギュラーを応援している子達に体育館の裏側へ連れて行かれて散々嫌みを言われたっけ。


結局一人じゃ何も出来なくて、最後はレギュラーに助けてもらったっけ。


でも、それじゃダメだと思って、それから私は皆に認められるように、その子達に見返すことだけを考えて毎日練習を頑張った。


その結果、個人戦で全国大会の出場を決め、優勝してからは私にもファンクラブが出来て私を恨んでいた子も私のファンになってくれた。


その時のことを思い出してしまう。


< 95 / 348 >

この作品をシェア

pagetop