馬鹿者。コッチを見なさい!!
「肩だし過ぎ。胸開け過ぎ。体のライン強調し過ぎ。
誘ってるとしか思えない。
そーゆーのは俺の前だけでしてくんない?本当に。」
真顔で言う。
目を反らせないくらいにガン見して、
握る手の力を強くする。
「……でも、結婚式だし。」
なんとか逃げようと苦しい言い訳を言うあかり。
そんな事でさえも可愛いと思う。
「そーゆー問題じゃないから。
知らない?俺はいつもあかりが、離れてくんじゃないかって不安なんだよね。」
ちょっと意地悪を仕掛ける。
そう言うとあかりは「え?」と言って
びっくりした顔をしていた。
「気づいてないの?俺と一緒にいる時、
道ゆく男があかりの事チラチラ見てんだよ?
不安になるでしょ。」
これは事実だけど。
本当にあかりと並んで歩くとわかる。
チラチラ見てくる男が本当に多いのだ。
するとあかりは胸を張って言った。
「当たり前でしょ。アタイ、可愛いんだから。
てか、今の言葉、本当?」
得意の名言を言った。
「嘘なんて言うかよ。」