笑顔~ほろにがココアは大人の味~
先生とわたし

日常





「失礼しまーす…」


朝の7時。

SHRまであと1時間半もあるため、体育教官室に人の姿はない。

それでもわたしは驚くことなく、足を進める。


そして、いつもの机の上にメモを残す。

《桐生先生
今日の予定です。
確認よろしくお願いします。 一ノ瀬》



わたし、一ノ瀬唯。高校3年生。

これが毎朝の日課。



高校2年生の終業式の日、
部活に入るわけでもなく
勉強に力を入れてるわけでもなく
ただなんとなく毎日を過ごしていたわたしに、担任はある仕事を与えた。




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