トライアングル
俺は今でも…
淳は、そーっと抱き寄せた。


そのまま、頭を撫でてくれた…。



「鈴…俺の前で、あんまり泣くなよ。

このまま、奪いたくなるだろ?」


「え?」



私は、淳のことを見上げた。



「俺、鈴のこと諦めてないよ。

直と幸せになるなら、応援しようと

してた。

けど、鈴が泣くなら、俺のとこ…

帰ってこいよ」


「ウソ…」


「嘘じゃないよ。

他の奴と、付き合ったりしたけど

鈴のこと、忘れられない…」


「何で、私が弱ってる時に言うの?

ズルい…」


「ははっ、そーだな。

でも、泣いてる鈴は、ほっとけないから」



淳はそう言うと、強く抱き締めた…。



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