トライアングル
「鈴ちゃんも、昔っから板挟みで

大変だったもんねぇー」


「あっ…いや…」


「鈴は、淳ちゃん一筋だと思って

たんだけどね」


「まさかの、直だからねー

聞いた時は、ビックリしたっけー」




私のことはほっといて、親たちは勝手に

私たちのことを語り出す…。




「はい、お土産!

おばちゃんのは、直が持ってるから

食べてね」


「ありがとー。帰ったら頂くねー」




私は、荷物を持って部屋に入った。




『うちの、ばばぁ行ってる?』


『お茶飲んでるよー』


『やっぱり…』


『何か勝手にうちらのこと語ってる…』


『え?なんだそれ…』


『着いていけないから、部屋に逃げた!』




直と、lineで会話した。




コンコン!!



「はーい」


「今日、ヒサビサにお父さんたち

帰り早いし、みんなで外に食べに

行かない?」


「淳と直も?」


「うん。鈴が来れば2人とも

来るでしょ!」


「たぶんね」



お母さんは、リビングに帰ってった。





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