トライアングル
やがて、唇が離れて見つめ合うと

私を見つめる、直が愛しくて…。


両手を首に回して、抱き付いた。


「鈴、もう遅いから帰れよ」


「ヤダ」


「もー、これ以上いたら

オレ、何するかわかんねーよ?」


「言わなくていいよ。

直のしたいこと…すればいいよ…」


「なっ!!お前、何言ってんの?

オレが必死に、理性保ってんだから」



焦る直を無視して、

私は着ていたパーカーの

チャックを下ろした。

そして、下に着ていたブラウスの

ボタンを、ゆっくり外した。



私を見て、直が目を丸くしていた。





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