ラベンダーと星空の約束+α
 


班行動のグループ決めする際も、大変だった。



男4人でグループを作り、女子は入れない予定だったのに、

「入れて入れて」
とクラスの女子が詰め寄ってくる。



迫力に負け、ついに友人の健太郎が、

「二人くらいなら、別にいいよな?」

と言いやがるから…

面倒臭い事態になった。




女子のパワーは凄い。


話し合いで決まらず、

ジャンケンでも「遅出ししたでしょ」と難癖つけて決まらず、


殴り合いになりそうになり、慌てて止めに入った。



そうすると今度は、俺に女子二人を選べと言い出す。




選べるわけないだろ…



誰でもいいから適当に…

そうやって選んだとしても、問題大有りだ。



「その子が好きなの?」
「どの辺が好きなの?」

煩く聞かれるに決まっている。

陰で付き合っているとか、
変な噂も立ちそうな気がする。



それだけならまだしも、
選んだ女子が他の女子に、嫌がらせされる心配もある。




仕方なく、選び方だけ決めてやった。



「くじ引きにしてくれ。
一番公平だろ」




一騒動あり、
男子4人女子2人の修旅のグループがやっと決まったのは、一昨日の話し。




――――…


そして、修学旅行当日が来た。



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