ラベンダーと星空の約束+α
 


『お願いと言うのは……

紫、大樹、2人結婚してくれないかな』




「……え…………………………………大樹と…………………無理」




そんな頼みをされるとは、紫は全く予想していなかった。



当然驚き、俺の顔をチラリと見て…

即答ではなく一応数秒は考えたみてぇだが、

考えても考えなくても「無理」に決まってんだろ。



何を言い出すんだと呆れていた。

紫に再婚なんて有り得ねぇ。



相手が弟扱いしてる俺だって言うのも無理だが、それ以前にお前の存在がでか過ぎるんだ。

後釜に入れる奴なんて誰もいねぇ。



俺は紫の事が……まぁ今でもアレだが…

こいつにそんな気がねぇのに、無理に結婚したいと思わねぇ。



膝をパンと叩き、ソファーに踏ん反り返る。




「何寝ぼけた事言ってんだよ…バカじゃねーの?」




『頭から否定しないで考えてみて。

そうだな…君達が結婚したら、今の生活はどう変わるのか…

まずはそれを想像してみてよ』





「無理」と結論付けた紫だが、流星にそう言われ、今まで一度も考えた事のねぇ俺との結婚生活を想像し始めた。



おい…眉間にシワ寄ってっぞ……



「うーん…」と唸りながら無理矢理イメージ化している紫。



目の前のローテーブルの天板に映るテレビの光りを見つめ、

しばらく難しい顔して考え込んでいたが、

急に間抜けた面を俺に向け「あれ?」って驚きの声を上げたんだ。




「何驚いてんだよ?」




「…うん…結婚すると普通は、色々変化があると思ってたんだけど…

現に流星との結婚では、家族が増えて、今までと違う生活が始まったし……」




「そりゃそうだろ。
他人だった二人が家族になるんだ。
色々変化して当然だ」




「私もそうだと思って想像したんだけど…

大樹と結婚しても、今の生活に殆ど変化はないよ」




< 68 / 161 >

この作品をシェア

pagetop