しましまパンツマン
ブロロロロンーン。

どこからか大きな音が近づいてきます。


「あ!」

踊りながら歌っていた、1人の男の子が声をあげました。


「しましまパンツマンがきたぞ!!」


男の子の声に子どもたちは慌てて整列しました。


走ってきた大きなバイク、ハーレーダビットソン。

しましまパンツに獅子の絵のヘルメット、しましまパンツマンです。

子どもたちの列の横をゆっくり徐行しながら、中指たてて「よし!」と声をかけて走り去っていきました。


「かっけーっ!あいつとは大違いだな」

「だなっ。なっしー、臭かったね」


激しく踊りながらの歌は、いつもの歌「しましまパンツマンの歌」に変わっていました。


すごーい


しずっちさんは目がハートマークで、頬もちょっぴり赤くなっているようでした。


何だか1首詠めたようです。

『爽やかに君が中指
立てる朝しましま模様に
心さざめく(by雫)

ふふっと微笑み、しずっちさんは詠んだ歌をメモ帳に書きつけました。

しずっちさんは朝からとても爽やかな気持ちです。

もう少し歩いて、ゆいむさんのパン屋に寄って帰ろうと思いました。


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