続・雨の日は、先生と
次の日、先生を送り出した後私はある決意をした。



実を言うと、毎日のようにカウントダウンの手紙が投函されていた。

先生が見つけて心配しないように、その手紙は束にして薬箱に隠しておいた。

もしかして、何かの証拠になるかもしれないから、捨てない方がいいと思ったのだ。


女の人が私に与えた時間は一週間。

一週間以内に出て行かなかったら、殺すと。


そして、今日は8日目。

彼女が、何らかのアクションを起こす可能性は高い。



ねえ、先生。


先生は、とても大きな覚悟を固めて、私を選んでくれたんだよね。


苦しみと、葛藤を乗り越えて。



それなら、私も。


私も決意したよ。




『カナちゃん』の正体、自分で確かめる―――






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