君のことが大好きで。

美雨ちゃんの好きな人

「おはよー、さて昨日のことちゃーんと聞かせてもらうわよ。」



あきらかに昨日と様子が違う私に美雨ちゃんは驚く。




いや、これが本当の私だ。いつもの私に戻って嬉しいのか美雨ちゃんは笑顔だ。




「あのね、実は結構前に…宿泊学習あったでしょ?その時に友達に私のこと好きって人がいるって言われて…」




私は黙って聞く。




「嘘だ!と思ったんだけど宿泊学習終わったらLINEで告白されたの…」




宿泊学習は二学期の始めの方…9月の終わり頃に一週間行われた。




ずいぶん前の話だ。




「それで…少し待ってって言って…なんかいつの間にかすごい意識しちゃってて好きになってた。」




「だから…返事はOKしたの。」



話し終えたのか美雨ちゃんは私の顔色を確認している。



いつまでも喋らないから怒っているのかとでも思っているんだろう。




「で?」



「え?」




「その美雨ちゃんが好きな人っていうのは誰なの?」



私はさっきからずっと気になっていたことを言った。



すると、美雨ちゃんは痛いところをつかれたような顔をした。
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