君のことが大好きで。
一気に顔が赤くなるのが自分でも分かる。




今日はテニスコート、女子が使ってて男子が走ってるのかな?




コートは二つあるが、場合によって女子か男子が占領したりするらしい。





私は笑顔で走る優樹をぼーっと見ていた。




「ひかりちゃん、どうしたの?グラウンドの方なんか見ちゃって…。誰か見たい人でもいるの?」




美雨ちゃん…するどすぎるっ!




リア充を完全になめきっていた!!!



私にとって美雨ちゃんの問いかけは図星だ。




なんとか話をそらさないと…




丁度いいタイミングでサッカー部が視界に入った。




「祐介!祐介を見てたんだよ!美雨ちゃんの彼氏だー!って。」




「やだっ!そんな大きな声でいわないでよー!」




美雨ちゃんは私の背中をバシッと強く叩くと元の場所へ戻っていった。




どうにかとっさに思い付いたことで誤魔化せて良かった…




でも…







背中痛い…

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