関東最大ボーイズチームのマスコットになりました~ヤバい人たちに愛されまくり
遼太郎はたっぷり考え込んでから
「…………一言で言い表すのは、難しいな」
とだけ答えた。
「何それ、ぜんぜん分かんないよ」
「まあ俺も正直、よくは分かってない。一つ言えるのは」
遼太郎はメガネをはずして、ふーっと大きく息をついた。
「俺にこの膨大な量の仕事を押し付けた張本人ってことだけだな」
「……大変そうだね」
「なんか、気に入られちゃったんだよな、会長に……」
「昔から苦労人だったもんね、遼太郎……」
「主に苦労をかけたのはおまえだろ」
「何それ! べつに苦労なんかかけてないし!」
「いーや、お前は昔っから、俺を……」
「俺を、なに?」
キョトンと尋ねると、遼太郎はちょっとだけ慌てたように、口をつぐんだ。
書類で口元を隠すようにして、ふっと目をそらす。
「なんでもない」
それからまた、仕事を再開してしまった。