君と私の40日 【執筆中】
第一章

◇置いてきた心






麦くんが、いない。



もう何年もいないのに。


いなくなったのが昨日のことみたいで。


未だにどこかに隠れてるんじゃないかって、


名前を呼んでみたりするんだ。



「隠れんぼはとっくに終わったよ」


「鬼はもう疲れたよ。早く出てきて」



冗談だって言っていつもみたいに笑って出てきて。





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