夢見る乙女
これが夢で会った探偵

ようこそ、歓迎いたします

「さあ、見えてきましたよ。」
イルマが長屋の一番奥の扉を指して言った。

「探偵の家?」

「そうです。」
表札も何もない。言われなければ素通りしてしまう程に目立った特徴がないただの家。はっきり言ってボロい。壁や扉には隙間がたくさん開いている。

人なんか住んでいなさそうなのに。

ここに探偵がいるのか。

まあ、イメージは最悪だし、あたしが理想としていた様な探偵ではないけども。
この扉の奥に探偵がいると思うと少し興奮する。

イルマが扉をノックして中に呼びかける。
「おい、入るぞ」

「………」
中から返事は無い。

「本当に居るんですか?」

「居ます。こういう奴なんですよ。開けますよ。」
苦笑いしながらイルマは戸を明けた。
< 13 / 13 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

好きから逃げない。
藤堂准/著

総文字数/3,555

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「好き」ってこんなに苦しかったっけ? 好きになった人が先生なんて。 誰にも言えない恋。 溢れてどうしようもない気持ち。 高校生の主人公・薫の恋を描きます。 お付き合い頂けると嬉しいです。 藤堂准

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop