JUNK LAND【→】

覚醒剤を使用したさとしの身体や感覚は、文字通り“覚醒”状態にあった。

それを女性に使用し、敏感になった身体で交わるとどうなるのかを知っていた。

「イニシャルでは“Satoshi”と“Mariko”なのに、俺が奴隷じゃ逆だな」


真理子はさとしの首筋に舌を這わせ、耳元まで来るとこう言った。

「真理子は本当の名前じゃないから……本名は“Shiori”だよ」

「何だ。俺は“Masato”だからあってんじゃん」


「SかMなんてどっちだっていいよ。気持ち良くなるならどっちだって……」




帰りの車中、詩織は携帯を取り出しメールを送った。

『今、友達とお茶してたよ。吉行、愛してる』




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