JUNK LAND【→】
スティッチが、秩序の中では決して満たされない性に終止符を打つと決めたのは、彼が“猟奇”ではなく、“正気”だったからである。
事件の経過と関連性、そして顛末を聞いたサーは驚きを隠せなかった。
何より以前に顔を合わせた時のスティッチの印象と、そのギャップに嫌な汗をかいてシャツを湿らせた。
黒男の持つ雰囲気と良く似た何かは、通常の感覚を持つ人間には僅かな恐怖を産む。
冷静かつ丁寧に語られる博識な男の言葉は、引き込まれそうな程のするどさを感じた。