JUNK LAND【→】

衰弱しきった真崎の顔に精気は欠片も残ってはいなかった。

薄明かりだけが灯されたこの部屋には勿論時計等は存在しない。

日付はおろか、昼も夜もないこの部屋で一人、ただ与えられた“任務”を時折こなすのが彼にとっての“生”であり“罰”である。

理性はもはや消えようとしていたが、時折訪れる“来客”の恐怖の悶絶が逆に理性の抹消を許さなかった。

目的の未知なる単細胞のようになりながらも、ただ与えられた任務を遂行する為だけに生きる生物と化す様。

黒男は真崎を見る度に思っていた。

真崎吉行に殺されたあの男はLucky(ラッキー)な奴だったと……


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