JUNK LAND【→】

本作を描くにあたり、狂気や過激さをどの程度まで“抑え”ようかと常に思案した。

規定への考慮の為ではない。

最終章の悲惨な情景は、もっと残酷かつ凄惨な描写にするつもりであったが、敢えて留めたのは、JUNK LANDのモデルにした“シベリア”を掲載する為である。

勿論、世界史においてシベリアと匹敵、若しくはそれ以上の歴史的地獄は限りない。

その全てがフィクションではない。

世界のノンフィクションは、想像や創造の力よりも狂気に満ちている。

フィクション等足下にも及ばない、本当の“JUNK LAND”が数多く存在する。

青い隣の芝よりも、目もくれない黒い芝が存在する。


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