ツンデレ彼氏をデレさせろ。



ーガコ。



「よ、良かった〜っ!」



掃除用具ロッカーから
脱出した私たち。
本当、ゴリラ先生に
見つからなくて良かった!!



「…だから、
『学校に行く格好ではない。』
っつったんだよ、バカ。」



そう言って、李斗にチョップされた。



「えへへ。」



ーそれでも、李斗が助けてくれたという
事実が嬉しくて。 笑えてしまう。



「ヘラヘラ笑ってんな。」



今度は頭をぐりぐりとされた。



「いつまでも、笑ってんな、アホ。」



「稽古!行かなきゃね!!」



そう言って、教室へ戻ろうとすると。



ーぐいっ。



今度は肩を掴まれた。



「…また、ゴリラに見つかると面倒だ。
俺が荷物持って来てやるから、
ちょっとここで待っとけ。」



ーそう言って、
李斗は私の荷物を取りに行ってくれた。





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