ツンデレ彼氏をデレさせろ。
「わかったよ。
じゃあ、お願いします、侑。」
「ああ。」
そう言って笑う侑だけど、
本当、コイツの笑顔、嫌いだ。
「じゃあ、侑君。
朔をお願いします。
ちゃんと連れて行ってあげてね。」
「もちろんですよ。」
侑からの返事で、
お母さんは、満足したように
微笑んでいた。
「本当にちゃんと連れて行って
くれるんでしょうね…?」
一応、車に乗る前に再確認。
「用心深いね、朔。
当たり前だろ、
おば様と約束したんだ。
ちゃんと送り届けるさ。」
そう言われて、仕方なく
車に乗り込んだ。
ー初めから、わかっていたのに。
侑が何かを企んでることも、
あの笑顔が偽物で、
紳士の仮面を被った
最低人間だってことも、
最初から、約束なんて、
簡単に破られることも。
そう、初めからわかっていたのに。