僕と君の365日

SIDE:HARUNOBU.


「おらぁー!もっと足動かせっ!」

顧問、改めコーチであり監督から注意される。

「はいっ!」


返事は基本。

「真壁!」

「はい!」

顧問に呼ばれ、走る。


「お前、もっと走れ。いい技術もってんだから基礎を大事に、な?」

「はい!」

また、言われた。


これを言われるのはもう四回目。俺は全力で走ってるんだけど監督には伝わらない。


50mだって7.2で走れるし。去年のペースランニングでもつねにぶっちぎりの一位だった。


「まぁ、陽信はちっさいし仕方ねぇよ。むしろおっきい方が俺は嫌だな。」

「だな。」

「まじそれ。」


同学年の部員はからかいや慰めでこういうことを言ってるけど今の俺には屈辱でしかなかった。


「お前らは背ぇ高いからいいじゃねぇか。」





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