僕と君の365日



おかゆを私の部屋に持ってきてくれる。


陽信、料理できるんだな。


蓮華でスクってそのままふー、ふー、と冷ます陽信はとても可愛くて。

こんなときに不純だけど抱きつきたくなる。


「はい、あーん。」

「え?自分で食べれるよ?」

「いいから。あーん。」

「いやいや....自分で食べれるよ!」

「いいから!ね!」


こんなやり取りが続く。

「病人は甘えんの。いいだろ。これぐらい。」


しまいには陽信が拗ねて、折れたのは私。

「わかった。」


そう言うと陽信はとても嬉しそうに笑った。

この笑顔があるから私は陽信に逆らえない。


だって。すごい幸せそうに笑うんだもん。潰したくない。






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