また俺が助けるから。
や、やばい。



どうしよう。



いくらなんでもこんなところまで来るつもりはなかったのに。



夢中になったらこんなところまで泳げるんだぁ……じゃなくて!



浮き輪もつけていないのに、今高波がきたら。



それはお先真っ暗。考えるだけでも嫌。



そのままもがいて海の底に……。



「い、嫌だ……」



今までは、おぼれても近くに親がいた。



親がいなくても、必ず浮き輪をつけた。



だけど今。その両方が欠けている状態で……。



自力で浜辺まで戻らなきゃいけない。



このカナヅチの私が。沖まで泳いで疲れている状態で。



絶対無理とは言わないけど、かなり厳しい。



ああ、でももたもたしていたら高波がきちゃうかもしれないし……。



しかし、体力のない私が続けて泳ぐことも厳しい。



バスケやってたのも2ヶ月だもん!!すぐ退部したから!



ってそんなコトはどうだっていいから、兎にも角にもさっさと戻らなきゃ!



よ、よ-し。私はやればできる……溺れてなんかないぞー……。



しかし、こうしてもたもたしている間にも時間は過ぎていく。



そして周りを見渡した瞬間……



「!!」





すぐそこに、高波が迫っていた。
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